2015年12月18日金曜日

今年最後の観望会 2015/12/18

芥川高校天文部の活動もいよいよ今年最後となりました。
今年最後の観測の対象は月面Xです。

月面Xは上弦の月の頃、ヴェルナークレーターのあたりに、
Xの地形が見えるというものです。

観測開始前は広い範囲に雲が広がっていて、
観測条件の悪さが気になりましたが、
月面xの出現予想がされていた18時頃になると次第に雲が晴れてきました。
最初の方は動きの早い雲が月のあたりを通り過ぎていましたが、
観測後半になるにつれ、晴れ間が広がり月以外の星も楽しめました。

肝心の月面xは望遠鏡2台で導入し、Vixen ED81Sはカメラを接続し、
直焦点撮影とビデオ撮影を行いました。
C8は倍率を変えながら、肉眼で月面xの様子を観察。
現在、一番焦点距離が短いアイピースが今年購入した4mmで、
C8につけると倍率は約500倍。
あっという間に視野から外れていきますが、
細かい部分まで確認することができました。

<本日の一枚>
真ん中より少し左下のところ明暗の境界あたりに
月面xが見えています。



















今回は初の動画記録もあげておきます。
10秒ほどの切り出しです。


2015年12月14日月曜日

ふたご座流星群観望会 2015/12/14

夕方の西の空に細い月が残るもののその後、
月明かりのない中で極大を迎えるということで、
今年のふたご座流星群は前後10年間でも最良の観測条件。

流星群観測ということで見学希望者も含めて屋上に上がりました。
流星の観測をしやすいように断熱シートなどを敷いて準備は万端。
芥川高校近辺は高槻市街地の明かりを始め流星観測には不利な立地ですが、
明るい流星が流れるのを期待しながら、空を見上げます。

屋上で寝転がって、星空を見上げながら仲間たちと語らうというのも、
流星観測の楽しみの一つかもしれません。

観測時間をあまり長く取れなかったため、流星観測にしては早い時間帯での
活動になりましたが、なんとか1つは明るい流星を確認することができました。


2015年12月11日金曜日

久々のプラネタリウム 2015/12/11

テスト明け初の観測は新月を狙っての観測のはずでしたが、
一面雲に覆われてしまい、しばらく様子を見ても晴れる気配がなかったので
地学教室に戻って久しぶりにプラネタリウムの投影を行いました。

プラネタリウムは部屋を真っ暗にするために部屋を閉め切ってしまうので、
空調のきかない地学教室では秋・冬でないとなかなか厳しいところがあります。
冬場は日が暮れるのも早く観測もしやすくなりますが、
プラネタリウム投影もやりやすい時期です。
もう少し、体制が整えばプラネタリウムを公開するというのもアリかもしれません。

プラネタリウムの投影では普段学校の屋上では見られないような暗い星座も
たくさん見ることができるのでは、また違った楽しみがあります。

屋上で観測するときにはほとんど話題に上らないきりん座が、
プラネタリウムになると真っ先に発見されたり、
不思議なことも起こります。


2015年11月26日木曜日

アルデバラン食 2015/11/26

二学期末考査前最後の観測です。
今日の観測のメインはアルデバラン食。

月によってアルデバランが隠される現象です。
今回大阪ではアルデバランが月の後ろに隠れていくタイミングで、
まだ月が出ていないので潜出の瞬間を狙いました。

屋上に上がると東の空に雲が広がっており嫌な予感がしましたが、
月があがってくるとちょうど雲の隙間ができて観測ができました。

途中、月が雲隠れすることもありましたが記録用の写真や動画も
撮ることができました。

アルデバラン食終了後、星座の確認。
月が明るいので暗い星が多い星座を探すのは少し難しいですが、
西に沈んでいく夏の星座や東から上がってくる冬の星座は、
一等星も多く月明かりの中でも十分楽しめます。


<本日の一枚>

2015年11月20日金曜日

月の公開観望会 2015/11/20

ここのところ天候に恵まれずおうし座流星群北群、
しし座流星群に合わせた観測会が中止になってしまいました。
今日は気を取り直して、月の公開観望会です。

今回は帰りがけの生徒に気軽に望遠鏡をのぞいてもらおうということで、
南門付近まで望遠鏡や対空双眼鏡を運び出して観望会を実施しました。

ほとんどの生徒が自転車通学のため、望遠鏡は目に留めるものの、
そのまま走って行ってしまう人も多かったですが、
自転車を止めて望遠鏡を覗きに来てくれる人もちらほらといました。

部外の生徒は望遠鏡で月を見ること自体初めてという人も多く、
視野いっぱいに広がる月を見た人はみんな感嘆の声をあげていました。
しばらくするとファインダー越しに月の写真撮影会が始まるのも、
公開の観望会ではよく見る光景です。

普段の活動は屋上での観測になるので、部外の人に活動の様子が見えづらい
天文部ですが、今回のような観望会を通して知名度が上がって、
興味を持ってくれる人が増えるといいなと思います。

天文部は途中入部・掛け持ちOKなので、興味のある方は是非見に来てください。

<本日の一枚>
途中の雲が嘘のように綺麗に晴れたタイミングで。

2015年11月7日土曜日

オープンスクール 2015/11/07

どうやらオープンスクールの日は天候に恵まれないようです。
今年も曇りで、太陽の観察はできませんでした。
しかし、この天候にも関わらず、体験に来てくれた中学生がいたので、
これまでに活動中に撮影した天体写真を見てもらったり、
文化祭でも展示したプラネタリウムを見てもらったりしました。

星空は自分の目で見上げるだけでも綺麗ですが、
双眼鏡や望遠鏡があれば楽しみ方がぐっと広がります。
値段や操作の仕方など初心者が手を出すには、
少しハードルがある望遠鏡ですが、
天文部に入ればそのあたりは心配無用です。

望遠鏡は大きく分けて二種類あります。
レンズを使って光を集める屈折望遠鏡と、
鏡を使って光を集める反射望遠鏡です。
芥川高校天文部ではどちらのタイプの望遠鏡も使うことができます。

屈折望遠鏡 ED81S
反射望遠鏡 C8















いろんな機材を使って星を見る楽しさももちろんですが、
星好きな仲間と一緒に夜空を眺めるのも楽しいものです。
夏には流星群に合わせて合宿では、満天の星空の下、
一夜中星を見て語らう、そんな機会もあります。

天文部はどこの高校にでもあるというわけではないので、
芥川高校に入って、星に興味があるという人は是非、天文部へ。

2015年10月22日木曜日

オリオン座流星群観望会 2015/10/22

オリオン座流星群に合わせて、観望会を実施しました。
月齢8.62の月があり空が明るいことと、観測時間が限られるという
厳しい条件でしたが、天候には恵まれました。

今回は見学希望の申し込みも多数あり、入れ替わりもあったものの
総勢19名での観測になりました。いつもより賑やかに始まった観望会。
暗くなるまでは月や土星、アルビレオなどを導入して、
倍率を変えながら見てもらいました。

流星群の時は厄介者のように扱わることもありますが、
やはり身近な天体である月はいつ見ても興味深い対象です。
特に、望遠鏡を初めてのぞく人にとっては、
視野いっぱいに広がる月や、倍率を上げて見る起伏ある月の地形などは
驚きに満ちた光景のようです。

今日は新しい備品として届いたばかりの4mmのアイピースを
お披露目したので、芥川高校天文部で使用している望遠鏡の1つ、
Vixen ED81Sのほぼ最高倍率で月を見ることが出来ました。

空が暗くなり始めてからはレジャーシートやコット出して、
寝転びながら空を観察していましたが、月と街のあかりで、
残念ながら流星を見ることはできませんでした。
見学希望の参加者は望遠鏡で見る月や星、
星座の案内を楽しんでくれていたようなのでせめてもの救いでした。

流星群は普段、夜空を見ない人にも星空を見てもらえる機会なので、
こうした機会に天文の楽しさをより多くの人に知ってもらえると、
天文部としてもうれしい限りです。

<本日の一枚>

2015年10月16日金曜日

七曜巡り 2015/10/16

中間考査が終了し、本日は久々の晴天。
テスト前に入部してくれた新部員と見学希望者を加えての観測となりました。

5時前に屋上に上がり、機材セッティングと太陽観測から活動開始。
改めて太陽観察の際の注意点を確認し、黒点の撮影と太陽望遠鏡での観察。

太陽が沈んだら月を探します。月の出は毎日約50分ずつ遅くなるので、
その分沈むまでの時間もずれています。


しばらくは倍率を変えながら、月の観察と撮影を行い、
次の目標、土星が見えるようになるのを待ちます。
土星はちょうど月の左側、腕をいっぱいに伸ばして指3本分位のところに。
一足先に望遠鏡で土星を導入し、鏡頭が向いている方向をヒントに、目視での土星探し。


土星はいつの観望会でも人気者です。

さて、太陽、月、土星を観測したところで、
早朝にあらかじめ撮影していた写真を確認します。

ここのところ日の出前は惑星の大集合が見られます。
早朝に目が覚めてしまった時はぜひ外に出て東の空を眺めてください。
惑星は明るいので特別な機材は必要ありません。
特に、明けの明星こと、金星はとても明るいので、
あまり星を見ない人は驚いてしまうかもしれませんね。

これで、1日のうちに曜日に使われる全天体を見たことになります。
みなさんもぜひ挑戦してみてください。


2015年10月3日土曜日

スーパームーンの見た目の大きさ

スーパームーンは月が地球に近いため、
見かけの大きさが普段より大きく見えました。

ではどの程度の大きさに見えたのでしょうか?
 これは計算で求めることができます。

天体の見た目の大きさはその天体の直径を含む角度で表します。
これを視直径といいます。

視直径の求め方は視直径をθ(シータ)、
天体の直径をD、天体までの距離をRとすると、
θ=2arctan(D/2R) で求められます。
 ※右辺の2倍を書き忘れていました(2015/10/03訂正)

天体アプリStar Walkで調べると、
2015年9月28日19時の月までの距離は352696.99km。
月の半径は天文年鑑より1737.53kmなので直径は3475.06km
これらを上の計算式に当てはめると...







 ※直径の小数点以下のみ省略していたので、
  月までの距離も省略したものに差し替えました(2015/10/03)

視直径は0.564度(=33分54秒)という計算になりました。
用いているデータが違うので全く一緒にはなりませんでしたが、
国立天文台のHPに紹介されているスーパームーンの視直径に近い値になりました。
ちなみに国立天文台の記事では視直径は 33分28.34秒でした。


2015年9月28日月曜日

スーパームーン 2015/09/28

文化祭以来、解体して地学教室に保管してあったプラネタリウムドームを再建。
来年の文化祭まで地学教室で星座解説の練習などに活用します。
冬場は暗くなるのが早いので、プラネタリウムを投影できる機会も増えそうです。

昨夜は中秋の名月ということで、多くの人が夜空を見上げたことでしょう。
そして今日は満月です。月が地球に近い位置にあり、大きく見えるということで、
注目が集まっています。実際どの程度大きいのかというと、
今年最も月が小さく見えた3月6日の月に比べて1.14倍。
それほど劇的に変化するというわけではありませんが、
同じ条件で撮影した満月の写真を比較すれば、
確かに大きさが変化しているのがわかります。

天文部ももちろん観望会を実施し、望遠鏡での月表面の観察や、
カメラでの撮影を行いました。
撮影はVixenのED81Sを使い直焦点撮影で行いました。
今後、満月の写真を同じ撮影条件で記録し、大きさを比較してみようと思います。

月の出の時間帯から観測を始めたので、月の見え方が変化していく様子を観察できました。
月の昇りはじめは、大気の影響で色味は赤みがかってややオレンジ色のように見えました。
また高度が低い間は、周りの比較物が視界に入るため目の錯覚により、
実際以上に大きく見えます。

<本日の一枚>
18時24分 olympus e-pm2で直焦点撮影。
まだ高度が低く黄色みが残っている。


2015年9月18日金曜日

夜空の季節 2015/09/18

文化祭後に部員がひとり増えて、現在天文部は14名です。
同好会で再スタートした時は、たったの5名だったことを思うと、
随分、大所帯になったものです。
とはいえ、部員の過半数が3年生というアンバランスな状態なので、
1・2年生の新入部員は今からでも大歓迎です。

今日は卒業アルバム用のクラブ写真を撮影した後、
少しだけ太陽の観測を行いました。
画像はTwitterの方に流しましたが、
太陽の東側に大きなプロミネンスが出ていました。

夜の観望会は、雲が多く隙間から見える星を探しながらになりました。
風が強かったこともあり肌寒いくらいで、季節はすっかり秋でした。
けれど、夜空に浮かぶ星座はまだ夏が主役。
西の空、低めのところには春の星座も見えています。

西の低い空でも明るく輝いているのがアークトゥルス。
春の星座うしかい座の一等星。

南西方向には細い月が時々、雲から姿を現します。

観望会の半ば8時頃、南の空にはいて座。
残念ながら今日はほとんど見えませんでした。
天頂の方には時々、薄雲の向こうにベガやアルタイル、
夏の星の代表格が見え隠れ。

東は雲が多く、ほとんど星を見られませんでした。
これからの季節、秋の星座は明るい星が少ないけれど、
神話をたどりながら見るのが楽しみです。

<本日の一枚>

2015年9月12日土曜日

文化祭2日目 一般公開日! 2015/09/12

いよいよ一般公開です。
9時の初回投影に備え、急ピッチで準備を進めていると、
初回から、パンフレットを見てプラネタリウムを見に来てくれた、
一般の方がいらっしゃいました。

その後も室外装飾がやや後手に回っていましたが、
呼び込みの効果もあり、毎回投影は満員状態で多くの人に
プラネタリウムを見ていただくことができました。

投影の様子















今年は、入り口もちゃんと装飾できました。

天文部を彩る惑星たち。















壁面は活動写真を展示しました。
板壁ごとに季節の星座をかたどって折り紙をはりました。


写真周りには星の折り紙で星座















今年は、ドーム外にも星座を投影、
星座早見盤や星座図を壁面に展示しました。















出口に設置したホワイトボードにも、たくさんの感想をいただきました。
これからの活動に活かしていけるようにしたいと思います。

この日を目指して、色々と準備を進めてきましたが、
当日が来てみればあっという間の1日でした。

これを機に、少しでも星に興味を持ってくれる人が増えればいいなと思います。
それではよい星空を。


2015年9月11日金曜日

文化祭1日目 2015/09/11

開会式が行われ、いよいよ文化祭が始まりました。
とはいえ、今日は初日。開会式が終わった後は、
各クラス・クラブともに準備に戻るといった感じで、
本格的に動き始めるのは明日からです。

天文部も午後から準備に戻りました。
装飾用の星の折り紙を量産したり、
邪魔な光が入り込まないように窓に目張りをしたり、
展示会場の準備を進めました。















ドーム本体は昨日完成したので、今日は土台部分の遮光措置を行い、
当日の投影に備えます。

月・火星の模型に加えて、太陽系のモビールも完成。
明日は入り口前に展示予定です。
くるくる回る惑星たち。
















せっかくなので部員全員分の星座入りカードも作りました。
右下の余白に名前を書けば、名札にもなります。















さて、明日はいよいよ文化祭2日目。
一般の来場者もある中での、プラネタリウム解説です。
この日のために準備してきたので、
一人でも多くの方に星空の美しさを感じていただければと思います。


2015年9月10日木曜日

文化祭準備 2015/09/10

本日3限目から文化祭準備が始まりました。
天文部も午後から展示会場に移動して、
準備に取り掛かりました。

昨日のうちに解体しておいたプラネタリウムドームを
慎重に会場へと運びます。

まず4つに切り離していた底部を円状に組み立てます。















外側は黒の布テープ、内側は投影面になるので白の布テープでとめます。
つづいて、ドームを机で作った奥の土台の上にのせ、
適当な間隔に机の位置を調整します。
次に、ドーム天井のパーツを4、5人で内側から支えつつ、テープで固定。
















ドーム完成。さすが2年目、去年よりは随分スムーズに組み立てられました。
天井パーツを固定する際は、机と椅子を足場代わりに入れています。
中に4、5名入ってドームを支えながら、外側で一人が黒テープで先に、
固定をし、次に中から同じように白テープで固定します。

このドームは定員10名程度を想定しているので、当日は解説に部員2人が入り、
ご来場の方は一度に8名程度入っていただくことが可能です。

今日はドーム完成後、手伝ってくれた助っ人をご招待しての
プレ投影兼部員のプラネタリウム解説練習を行いました。

2015年9月4日金曜日

プラネタリウム実習2 2015/09/04

プラネタリウム実習2回目です。

まずは、平面投影型の投影機で星座線入りの投影をしながら、
星座の確認をしていきます。星座線が入っているので、
実際の空や当日使うドームでは確認困難あるいは不可能な星座も
見えていますが、せっかくなのでそれらもふくめて
位置関係を確認していきます。

一通り、星座を確認し終えたところで、
ウォーミングアップがてら、各班ドームに入り方角の確認を、
と思っていたのですが、ここのところ投影機を使っての練習が
増えていたためか電球の寿命がきてしまったようです。
光量が少なく、ほとんど星座がわかりません。

仕方ないので、今日の練習はドームを使わずに天井に別の投影機で
星座を投影して行うことになりました。特殊な電球が使われているので、
電球が切れたのがこのタイミングだったのは不幸中の幸いでした。

今日の課題は星座線入りの投影で一人5分ずつ、星の解説をすること。
星座の位置は星座線のおかげで簡単にわかるので、
この課題のポイントは星座にまつわる話(星や神話など)や
星座の位置関係を説明する方法などになってきます。

全員が同じ話をしても仕方がないので、前の人がやった話と
全く同じものはなしというルールで練習を進めることになりました。

練習では失敗や間違いがあっても問題ありません、
周りの部員からの助けも受けながらそれぞれが5分間の解説を行いました。
周りの人が話したことも自分のネタにいれながら、
実際に人前で説明する練習にもなっています。

<本日の一枚>
どれがどの星座かわかりますか?

2015年8月29日土曜日

プラネタリウム実習1 2015/08/28

今年も文化祭でプラネタリウムを投影します。
去年は本番前日にドームが完成したので、
部員もドーム内での練習はほとんどできませんでした。

今年は、文化祭終了後、地学教室で組み立て直したドームが
使えるので本番までに何度かプラネタリウム解説の練習をして、
当日にのぞみたいと思います。

投影機はドームの半球全体に投影できることを優先して、
昨年同様、工作キットの投影機を使用します。
ピンホール式なので大きなドームに投影すると星が
広がってしまいますが、全天に投影される光景は、
平面投影とはまた違った良さがあります。

昨日は実習一回目ということもあり、初歩的なところから。
当日を想定して二人一組でドーム内に入り、
協力して課題をクリアします。

第一課題:北斗七星を見つけ、北極星を探す(方角の確認)
第二課題:春の大曲線を探す
第三課題:夏の星座を探す(さそり座・いて座・夏の大三角)
第四課題:秋の四辺形を探す

目が暗さに慣れるまでは、星座を探すのもなかなか大変です。
順番に一組ずつ課題に挑戦し、すべての班がクリアしたら、次の課題へ。

一通り全天の主だった星座を確認したところで、
今回の実習のメインディッシュ、一組5分の持ち時間で
プラネタリウム解説を行います。

当日は15分で1回の投影を行うので、
この練習は小手調べといったところですが、
初めて解説をする部員もいるのでなかなか悪戦苦闘しながら、
5分間を乗り切りました。



2015年8月28日金曜日

黒点観測 2015/08/28

「ひので衛星と一緒に太陽を観測しよう2015」の共同観測期間中に
芥川高校天文部が実施する黒点観測の最終日です。

天候は快晴。昨日までは時々雲が流れてきては太陽を隠し、
また太陽が出てきて観測をし、という感じでしたが、
今日は一面晴れ渡り酷暑の中の観測となりました。

Vixen ED81Sを使った直焦点撮影。
12:26撮影。














同じく直焦点撮影したものを、
トリミングで拡大。12:25撮影。
















Vixen ED81Sに接眼レンズ20mmをつけての関節焦点撮影。
12:43撮影。
周りが明るすぎてディスプレイの確認が困難でした。
ピントの調節がが甘いようです。














共同観測期間中に太陽望遠鏡を使った撮影も
多少、技術が向上しました。
P.S.Tは小型でVixen ED81Sのように一眼レフを接続できないため、
携帯などを接眼部にあてて直接撮るしかない状況で、
最初は真っ赤になるだけでしたが、太陽表面の様子や、
プロミネンスの様子もなんとか写るようになりました。

Coronado P.S.TとiPod touchで12:10に撮影。
太陽北東部に巨大なプロミネンスが発生しています。




















同じく12:11に撮影。
ここ数日観測してきた黒点、活動領域NOAA12403は
太陽南西部の縁に近づいてきています。
太陽望遠鏡の画像では黒点のあたりが白く見えています。





































2015年8月27日木曜日

黒点観測 2015/08/27

今日も黒点観測日和です。

黒点群NOAA12403は随分西の縁に近づいてきました。
「ひのでと一緒に太陽を観測しよう」のグループメールで届いた話しによると、
大きな太陽フレアを起こすかもしれないということで、
太陽研究者間で警戒されているようです。


13:14撮影。
Vixen ED81Sに10mmの接眼レンズをつけて関節焦点撮影。
南西部の黒点群。
フリップミラーの直角側に接続したため、
左右のみ反転した裏像になっている。
















12:26撮影
太陽望遠鏡を使って撮影。
Coronado P.S.T は倒立像で太陽が見えるため、
左右上下が逆転している。
太陽表面左上に南西部の黒点群、
太陽の縁左下に北西部のプロミネンスが見える。





















12:48撮影
南東の縁に明るいプロミネンス。
肉眼では構造がもっとはっきりと確認できる。


2015年8月26日水曜日

黒点観測 2015/08/26

天気は晴れ、雲は西から天頂にかけて流れてきている。
太陽は雲に隠れたり、出たり。
様子を見ながら黒点の写真を撮り、
太陽望遠鏡でプロミネンスの様子を確認しました。
太陽望遠鏡は一眼を接続しての撮影ができないので、
ipod touchで接眼レンズから撮影。
肉眼で見た方がかなり鮮明に見えているので、
なんとなく様子を伝える程度にしかならないのが残念です。

Vixen ED81S
接眼レンズ20mmをつけての関節焦点撮影。
少し雲がかぶってきています。














Coronado P.S.Tの接眼レンズから直接撮影。
大きな黒点群と対角側の縁に活発な反応が見られました。

2015年8月25日火曜日

文化祭に向けて 2015/08/25

ミーティングを実施。
議題は伝統的七夕観望会の反省点と改善点、
今年の文化祭の展示企画についての2点。

文化祭に向けて作成するのは看板、惑星モビール、
活動中の天文写真、ポスター等。

プラネタリウムドーム内での投影は1時間3投影で、
毎時0-15分、20-35分、40-55分を予定しています。

さらに今年はドーム外にも平面投影型の投影機を使って、
星を映しだそうかと考えています。

<本日の一枚>
ドーム外での使用を考えている投影機は原盤がいくつかあり、
投影内容を変更できるので、何を投影するか思案中です。
現在候補に挙がっているのは四季の星座。

投影イメージ。冬。

2015年8月20日木曜日

伝統的七夕観望会 2015/08/20

あいにくの天候でしたが、地域の保育園や小学校の児童をはじめ
十数名に参加していただきました。

不幸中の幸いで、雨は降っていなかったため、
望遠鏡や双眼鏡を屋上にセッティングして本番に臨みました。

こどもたちは日頃見ることのできない機材に興味津々。
好奇心旺盛なこどもたちは自分の手で機材を
動かしたくてしょうがないといった様子でした。
こういうこどもたちがその気持ちを忘れずに大きくなって
天文愛好家の裾野がもっと広がっていくといいですね。

残念ながら星はひとつも見えていなかったので、
屋上から小さく見えるmeijiの看板を望遠鏡で見たり、
望遠鏡につないだカメラで写真を撮ったりしました。

そのあとは、プロジェクターを使って部員たちがかわるがわる、
各方角に見えている星座を簡単に説明していきます。
こどもたちには少し難しいお話もありましたが、
質問などにも答えながら一通り解説をしていきました。

今日の星空案内のあとは、もう一度屋上へ出て
機材を触っていましたが、しばらくすると雨がぽつぽつと。
初の公開観望会はそこで予定より1時間ほど早くお開きとなりました。

実際の星を望遠鏡で見てもらえなかったのは残念でしたが、
参加した方々が楽しんでくれていて何よりでした。

2015年8月18日火曜日

公開観望会準備 2015/08/18

あと2日にせまった観望会に向けて
機材の最終チェックと屋上へ続く階段やフロアの掃除。

掃除をしている間に少し雲が晴れてきて、
太陽が見え始めたので太陽望遠鏡を出して観察。
右下に大きなプロミネンスが見えていました。
Coronado P.S.Tは一眼レフによる直焦点撮影ができないので、
ipod touch のカメラで撮影してみました。
これまで昼間の黒点観測ではうまくいっていなかった
撮影方法ですが、今回は撮影に成功しました。

その後、雲に隠れていた月も姿を現し、
いっとき掃除の手を休めて青い空に浮かぶ月を眺めていました。

掃除を終える頃には、一番星や他の明るい星も姿を見せ始め、
順調に天候が回復するかと思われましたが、
その後雲が増え始めISSの通過予報時刻の頃にはすっかり曇り空でした。
公開観望会当日用に準備していたプラネタリウムを
壁面に投影して当日の曇りプログラムを想定した星座の確認をして
今日の活動は終了。

<本日の一枚>

2015年8月14日金曜日

ペルセウス座流星群観測合宿 2015/08/12-14

今年の合宿はペルセウス座流星群の極大にあわせて実施しました。
しかし、初日は雷雨に見舞われ、観測できず。
2日目こそはとチャンスを待ちます。
夕方ごろに一時晴れ間が見えていましたが、
しばらくするとまた雲が広がり始めました。

この日は、前顧問の先生にも合流していただいたので、
簡単に新入部員らとの顔合わせもすませ、
観測開始予定時刻の9時、またも雨。
天候の回復を待ちながら待機すること一時間余り、
雨が上がったので外に出て空を見上げると宿の向こう側に星空が。

さっそく機材をもって近くの空き地に移動。
方角は事前に調べていましたが、最初のうちは雲の切れ間が小さく、
星は見えるものの星座の形を見つけ出すのは難しい状態でした。

それでも晴れ間から見える空は普段の観測地に比べると格段に暗く、
前日にまったく星が見れなかったこともあり、
部員はにわかに活気づいていました。

10時37分頃、この合宿最初の流星が見えました。
空の開けているエリアが少なかったおかげで、
みんなそちらを見ていたのは幸運でした。
明るさは-1等級以上、-2等級程度あったかもしれません。
流星痕も残っていました。

その後も、全天が晴れることはありませんでしたが、
次第に大きな晴れ間も出てくるようになり、秋の四辺形や
夏の大三角、天の川なども見られるようになりました。

晴れ間を追いかけながらの流星観測になりましたが、
思ったより多くの流星を観測できました。

最後の方はぱらぱらと雨が降り始めました。
不思議なことに雨が降っているのに、見上げると星が見えています。
お天気雨のようなものかと思いつつ、しばらくは様子を見ていましたが、
次第に雨脚が強まってきたのでこの日の観測はこれで終了となりました。

天候には恵まれませんでしたが、2日目の天気予報も
その翌日昼間ではずっと雨だったことを思えば、
数時間とはいえ晴れ間がところどころに広がり流星観測ができたことは
幸運だったかもしれません。
流星痕が残るような流星も最初のもののほかにもあり、
この条件下での観測としては十分満足できる結果に思われます。


<合宿の写真>
雲の流れが早く、写真撮影には厳しい条件でしたが、
普段の観測地では撮影できない天の川が撮影できてよかったです。

秋の四辺形とアンドロメダ銀河

織姫と彦星

夏の大三角と天の川

2015年8月5日水曜日

赤い稲妻 2015/8/4

夜間観測は雲が多く、あまり星を見れませんでした。
時々雲の隙間から姿をあらわす土星やアークトゥルス、
夏の大三角やこと座のダブルダブルなどを望遠鏡で追いかけては、
雲に隠れの繰り返し。

最終的には雷が光始めたので屋内に退避。
しばらく様子をみて落ち着いたところで昨夜は解散になりました。

退避前にレリーズでシャッターを押したままロックしておいたので、
撤収前に回収したカメラには何枚か雷が写っていました。



2015年8月4日火曜日

黒点写真とX線画像の比較 2015/8/4

7/31の観測時に撮影した黒点写真と公開された
ひので衛星のX線画像を比較してみました。

7月31日に撮影した黒点写真














ひので衛星のX線画像















今回特に着目したのはプレ観測期間中ひので衛星が
フォーカスモードで観測していた活動領域NOAA 12390です。


撮影した黒点画像のNOAA 12390

X線画像のNOAA 12390





































可視光で観測した12390は黒点が2つのペアになっています。
同じ領域のX線画像を見ると二つの黒点を結ぶように、
明るいループが見られます。

この領域については可視光画像とX線画像の対応関係が
はっきりしているように見えます。

その他の活動領域について
12389は可視光画像でははっきりと姿が認められなかったため、
番号をふっていませんが、X線画像では活発な動きが見られます。

X線画像のNOAA 12389


















12393でも12390ほどはっきりはしていませんが、
黒点のペアに対応したループがX線画像に写っています。
撮影した黒点画像のNOAA 12393


















X線画像のNOAA 12393






















12394は黒点画像では一番はっきりとした黒点が写っていますが、
X線画像ではあまり活発な活動は見られないようです。