2016年2月10日水曜日

学年末考査前ラスト 2016/02/10

先週に引き続き今日の観測も快晴。
空には月齢2の細い月が見えていましたが、
観測開始から一時間ほどで沈んでいきます。

建物の影に消えゆく月















誕生星座は程よい時間帯に見ようと思うと、
自分の誕生月と数ヶ月のズレが出てしまいます。
7時過ぎになると6、7月あたりの誕生星座の蟹座が
ちょうど東の空に見えています。

かに座の真ん中にある星の塊はプレセペ星団















かに座は春の星座ですが、南の空はまだまだ
冬の星座が賑やかです。華やかな一等星もいいですが、
おうし座には美しい散開星団が2つもあります。
その一つが言わずとしれたM45プレアデス星団です。

真ん中、少し下の星の塊がすばる















プレアデス星団の和名は「すばる」
明るめの星の並びが少し北斗七星にも似ています。

すばるのような星団は望遠鏡で倍率をあげてみるよりも、
双眼鏡で視野いっぱいに星が散らばる様子を見る方が、
綺麗かもしれません。

見る対象によって適した見方や機材があるということを
教えてくれる天体です。


2016年2月3日水曜日

3年生の引退 2016/02/03

天文部は特に引退の時期を設けていなかったので、
3年生も多くの生徒が参加してきましたが、
いよいよ引退となりました。

最近は日が落ちるのが遅くなってきたので、
プラネタリウムで四季の星座の解説から。
担当するのは、1年生。
それぞれ1つの季節を担当して話してくれました。
経験が少ないわりにそれぞれ安定した話しぶりで、
次の文化祭に向けていい歩み出しのようです。

6時を過ぎて屋上へ移動すると、久々の快晴。
早速、望遠鏡をセッティングし、断熱シートを広げ、
観望会の準備を整えます。

冴え冴えとした空に冬の一等星がきらめく。
望遠鏡でのぞいたシリウスは、
宇宙の暗さと白い光のコントラストが際立ちます。

用意していたカメラでは、広角レンズを使って、
冬のダイヤモンドを狙います。

オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、
こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、
ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン。

冬の星座をつないで描く夜空の宝石は、
地上では決して手に入らない美しい輝き。
その姿は壮大で、本で見て想像するスケールを随分超えています。

一通り見終えた後、せっかくなので集合写真を撮ることにしました。
冬の大三角形を背に部員14名が集まった様子は感慨深いものがありました。

<本日の一枚>
冬のダイヤモンド