同じくVixenのSXW赤道儀に搭載しています。
ただ、以前から操作パネル(STARBOOK)の調子が悪く、
手動操作・モータードライブなしでの観測が長く続いていました。
ネットでは似たような症状の報告もありケーブルの異常を疑って、
ケーブルを替えてみたもの症状は改善せずでした。
今回ようやく復活させることができたので、症状と方法をまとめておきます。
症状:STARBOOKの電源は入るが、操作を進めSCOPE MODEに入ると、
一切の動作が効かなくなる。
ただし途中「鏡筒を正面右向き水平方向にしてください
右↑↓←→で鏡筒移動
この状態でも簡単な観測ができます」とメッセージが出ている
画面では操作できる。ただし動きは安定しない。
このことからモーター自体が完全に壊れているわけではなさそうでした。
解決方法:以下の2つを行うこと
・STABOOKのアップデート
・重量バランスがとれるようにすること
まずアップデートからですが、STARBOOK本体、バッテリー、
ネットに接続されたパソコンと市販のクロスLANケーブルが必要です。
付属のマニュアルにはLANケーブルとだけ書かれていますが、
普通のLANケーブルではなく「クロスLANケーブル」という点に注意。
Vixenのホームページにアップデート手順の詳細が載っているので、
参照されることをお勧めします。http://www.vixen.co.jp/product/at/update/sb.htm
アップデート用のファイルも上記リンクで入手できます。
次に重量バランスですが、赤道儀を使う際のセッティングで、
バランスが取れるようにすることは基本中の基本ですが、
芥川高校天文部で使用している赤道儀・鏡筒の組み合わせは
フリップミラーが付いていることもあり、どれだけ調整しても、
接眼側が重くなっていました。
これについてもどうしようもないかと諦めていましたが、
VixenのスライドバーLを購入し、取り付けることで鏡筒の重心を
ずらすことができ、バランスが取れるようになりました。
これらの処置を行うことで、自動導入の機能もちゃんと使えるようになりました。
わかってみると単純な解決策でしたが、
もしかするとどこかに同じ悩みを抱えている方がいるかもしれないので、
記事にしておきました。それはみなさん、よい天文ライフを。