2015年1月19日月曜日

Vixen SXW赤道儀復活 2015/1/19

芥川高校天文部が活動時に使っている望遠鏡(Vixen ED81S)は、
同じくVixenのSXW赤道儀に搭載しています。

ただ、以前から操作パネル(STARBOOK)の調子が悪く、
手動操作・モータードライブなしでの観測が長く続いていました。

ネットでは似たような症状の報告もありケーブルの異常を疑って、
ケーブルを替えてみたもの症状は改善せずでした。
今回ようやく復活させることができたので、症状と方法をまとめておきます。

症状:STARBOOKの電源は入るが、操作を進めSCOPE MODEに入ると、
   一切の動作が効かなくなる。
   ただし途中「鏡筒を正面右向き水平方向にしてください
   右↑↓←→で鏡筒移動
   この状態でも簡単な観測ができます」とメッセージが出ている
   画面では操作できる。ただし動きは安定しない。
  
このことからモーター自体が完全に壊れているわけではなさそうでした。

解決方法:以下の2つを行うこと
・STABOOKのアップデート
・重量バランスがとれるようにすること

まずアップデートからですが、STARBOOK本体、バッテリー、
ネットに接続されたパソコンと市販のクロスLANケーブルが必要です。

付属のマニュアルにはLANケーブルとだけ書かれていますが、
普通のLANケーブルではなく「クロスLANケーブル」という点に注意。
Vixenのホームページにアップデート手順の詳細が載っているので、
参照されることをお勧めします。http://www.vixen.co.jp/product/at/update/sb.htm
アップデート用のファイルも上記リンクで入手できます。

次に重量バランスですが、赤道儀を使う際のセッティングで、
バランスが取れるようにすることは基本中の基本ですが、
芥川高校天文部で使用している赤道儀・鏡筒の組み合わせは
フリップミラーが付いていることもあり、どれだけ調整しても、
接眼側が重くなっていました。

これについてもどうしようもないかと諦めていましたが、
VixenのスライドバーLを購入し、取り付けることで鏡筒の重心を
ずらすことができ、バランスが取れるようになりました。

これらの処置を行うことで、自動導入の機能もちゃんと使えるようになりました。
わかってみると単純な解決策でしたが、
もしかするとどこかに同じ悩みを抱えている方がいるかもしれないので、
記事にしておきました。それはみなさん、よい天文ライフを。

2015年1月15日木曜日

水星の東方最大離角 2015/1/15

水星の東方最大離角ということで観測を予定していましたが、
天候不良により中止になりました。
まだしばらくは夕方に見やすい日が続くので、
水星を見たい人は注目ですね。

観測がなかったので、先日の観測会で撮影したオリオン座を。
左にベテルギウス、真ん中に三ツ星、右にリゲル
三ツ星の少し右には小三ツ星が見えます














小三ツ星のところを拡大して撮影すると、
M42(オリオン大星雲)が写ります

2015年1月10日土曜日

木星の衛星の部分食

1月10日(土)22時14分から9.2分の部分食が本日のメイン。
木星には有名なガリレオ衛星があります。
イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つ。
今回の部分食はエウロパがイオを部分的に隠します。

観測は夕方から開始したので、
西の空に宵の明星と並んで輝く水星が見えていました。

見たことがないという人も多い水星ですが、
そんな人には今が好機。
金星に寄り添うように輝いていてとても見つけやすいです。

冬の星座の道標、オリオン座からおおいぬ座、こいぬ座、
ふたご座、ぎょしゃ座、おうし座と1等星を繋いでいけば、
冬のダイヤモンドがその姿を見せてくれます。
リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン。
どれも明るい星なので、大阪の空でもすぐわかるでしょう。

いよいよ本日のメインディッシュ。
木星の衛星の部分食。望遠鏡で観察。写真も撮影しました。
早い時間に見たときは確かに4つ見えていたガリレオ衛星が、
3つしか見えなくなっていました。
確かに衛星が動いているのを実感できる瞬間でしたね。

<本日の一枚>
沈みゆく金星と水星














木星とガリレオ衛星
ガニメデ、木星、イオ・エウロパ、カリストの並び

2015年1月8日木曜日

1月の観測日程

始業式後、短時間集まって今月の活動予定を決定。

今月は少し観測多めです。
1月4日(日) しぶんぎ座流星群
1月10(土) 木星の衛星エウロパがイオを隠す(部分食)
1月15(木) 水星の東方最大離角
1月30(金) 通常の観測会 月齢9.6

今年も毎週月曜日は定例のミーティング。
活動予定立案、天文写真整理、星座の学習、
プラネタリウムで星空案内の練習など、
今年もいろいろやっていこうと思います。





2015年1月4日日曜日

2015年初観測 しぶんぎ座流星群

年初めの天文現象はしぶんぎ座流星群
今年は満月前日と条件がよくありませんが、
期待しすぎずに観測しようということで日程を組みました。

夕方に学校に集合していざ屋上に上がると、あいにくの雲。
幸先の悪いスタートになってしまいましたが、
こんな時は中秋の名月の日に雲がかかっても無月、
雨が降っても雨月と呼んで風情を感じた先人たちに習いたいですね。

しばらく待っていると時々月が顔を出し。
せっかくなので、望遠鏡にカメラをセットして撮影。
ホワイトバランスの値をいろいろ変えて、
色違いの月を撮影していました。

<本日の一枚>
青い月。こういう遊びも面白いですね。