2015年6月28日日曜日

今年もやってきました、ひので衛星と共同観測

先日、「ひのでといっしょ」のメーリングリストで今年の
観測期間の連絡が入りました。

この「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう」という共同観測は
その名の通り、2006年に打ち上げられた太陽観測衛星ひのでと、
共同観測を行うという企画です。

決められた期間・時間に各校で太陽の観測を行えば、
同時刻のひので衛星の観測データが公開され、
それらのデータと自分たちの観測結果を比較することができます。
共同観測とはいってもこうした参加形式のおかげで、
私たちのようなかけだしの天文部にとっても敷居が低く、
かつ自分たちだけではなくもっと大きな活動の中に加わっているという
充実感も得られる貴重な機会だと考えています。

残念ながら、来年以降、黒点の出現数がかなり減少すると予想されるため、
正式な観測提案としては今年が最後になるとのこと。
少し寂しい気もしますが、なおのこと今年の観測機会を大切にしたいですね。
例年、参加されていない天文部の皆さんも、
この機会に参加してみてはどうでしょうか。

今年の観測期間は以下の通りです。
プレ観測 7月27日(月)から8月1日(土)
本観測  8月24日(月)から29日(土)

詳細は「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう 2015」をご覧ください。

2015年6月21日日曜日

プラネタリウムに行こう 第2弾

先週に引き続き、梅雨の特別活動。
プラネタリウム鑑賞、今回も大阪市立科学館に行ってきました。
前回は変光星などを扱った「スターズ・ライフ」を鑑賞。
今回のプログラムは「天の川をさぐる」、
ちょうど文化祭の頃は、夏の星座が見頃。
天の川をさぐるはいかにも、参考になりそうなタイトルです。

昔の人々が天の川をどのように見ていたのか。
大航海時代に入り、明らかになった南の星空。
天の川の正体を探ろうと地道な努力を重ねた人々。
銀河系、銀河団、超銀河団、宇宙の泡状構造。
天の川をめぐり古代から現代までを駆け抜ける。

とてもスケールの大きなプログラムになっています。
ぜひ、夏本番を迎える前に、天の川の正体に迫ってみてください。

<本日の一枚>
大阪市指定有形文化財 カールツァイスⅡ型25号機
日本(アジアでも)初のプラネタリウム
現在、大阪市立科学館のプラネタリウム入り口に展示されています

2015年6月15日月曜日

文化祭に向けて 2015/6/15

期末考査前最後のミーティングは文化祭に向けてです。
現3年が1年のときに部員がいなかった天文部を
天文同好会として復活させて今年は3年目。

毎年、星座パネルを作ったり、プラネタリウムドームを作ったりと、
文化祭に向けては工作作業に追われてきましたが、
今年はこれまでの蓄積があるので、解説などに力を入れようと思います。

今年の出し物もやはりメインはプラネタリウム。
去年の文化祭では、私たちの方が驚いてしまうほど、
大盛況で開演後すぐから追加投影していました。

好評だった一方で、部員の中でも解説の慣れ具合に
ずいぶん差があったので、時間帯によっては投影回数を
抑えめにしなければいけない場面もあり課題も残りました。

また、プラネタリウムドームの外で待っている人に
どうやって時間を過ごしてもらうか。
活動中に撮影した天体写真をどのように見てもらうか。
といった課題もありました。今年はこの辺りをうまく解決して、
文化祭の賑やかさの中、ひととき星の瞬きに癒される。
そんな空間を提供できればと思います。
そして、実際に星空を見上げてくれる人がひとりでもいてくれれば、
私たち天文愛好家にとってこれほど嬉しことはありません。

<本日の一枚>
昨年も活躍してくれた工作キットの投影機。
市販品のホームスターなどと比べると、
星像の細かさは及びませんが、
全周投影できる点はドームとの相性抜群です。

2015年6月14日日曜日

プラネタリウムへ行こう 第1弾

梅雨入り。天文部には辛い季節がやってきました。
6月は雨が多く観測計画がダメになることも多いので、
部の活動としてプラネタリウムに行くことにしました。
満天の星空を堪能し、かつ文化祭の展示・発表の参考にするのが狙いです。

目的地は大阪市立科学館。
日曜日ということで来場者が多く、プラネタリウムも満席。
星を見たいと思っている人たちが、
大阪にもこれだけたくさんいるというのはうれしいかぎりです。

部員全員の予定を合わせるのは難しかったため、
日程は今日(14日)と来週21日の2日設けました。
両日とも参加できる部員もいたので、別のプログラムを見ることに。

今日のプログラムは「スターズ・ライフ」。
宇宙には様々な星があり、中には少し変わった星も。
そんな星たちを楽しく紹介してくれる、そんなプログラムでした。
ため息をつく星、あの星の素顔、なかよし、新星、星のドキドキ。
8月中は投影が続くので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。

<本日の一枚>
プラネタリウムの上映の際にも必ず登場する
東洋初のロボット「學天則」
科学館入り口に鎮座しています。

2015年6月12日金曜日

機材実習 2015/6/12

地学教室に集合後、まずはプロジェクターを使って、
今日の星空案内。スライドは事前に天文アプリを使って準備。
東西南北の星空と天頂方向の星空を用意しました。

それぞれの方角で主だった星座、星、惑星などを紹介。
部員がそれぞれ1、2つ星座や星の解説。
ひととおり、今日の星空を確認したら、屋上へ。

天候不良と予想していましたが、運良く晴れ間が広がっていたので、
急いで望遠鏡を用意。今の時期の一番星、金星を導入。
初めて望遠鏡で金星を見る部員もいましたが、倍率を上げて、
ちゃんと満ち欠けしている様子を確認できました。

満ち欠けというと、月のイメージですが、
実は金星もちゃんと満ち欠けしているのです。

さて、ひとしきり金星を観察したあとは、機材実習に移ります。
今日のお題は基本中の基本、ファインダー合わせ。
慣れないうちは明るい間に済ませておかないと、
いつまでたっても目当ての星を導入できないという
悲惨な結果になってしまうので注意が必要です。

まずは、使い方のわかっている部員が見本を見せ、
ファインダーと鏡筒を適当にずらしたあと、
次の人に交代、ファインダーを合わせます。
慣れないうちは、間違ってクランプを動かしたり、
悪戦苦闘していましたが、無事全員がファインダー合わせを終了。

そのあとは、そのまま観望会に突入し、
ファインダー合わせを済ませた望遠鏡でいろんな天体を眺めました。

<本日の写真>
沈みゆく太陽とC8


間接焦点撮影で木星。倍率高め、縞模様が見えます。