2016年8月30日火曜日

展示教室の遮光対策 2016/08/30

プラネタリウムの投影の際、室内が明るいと星がよく見えなくなるので、
遮光対策は必須です。
教室廊下側の天窓をふさぐために段ボールでパネルを作成しました。
展示教室外側の面には十二星座の星座図を描いています。

当日の出店教室は2F203教室。
展示会場にお越しの際は、ぜひご覧ください。
自分の誕生星座はどれか、探してみると面白いかもしれません。

天窓用のパネル


入口扉用の大型パネル

2016年8月23日火曜日

プラネタリウムドーム天井部完成 2016/08/23

先日作っておいたプラネタリウムドーム天井部のパーツを
組み合わせて天井部を組み上げます。
今回は、上部1段目と2段目が別パーツとして切り出した後、
貼り合わせているので接合部から光が漏れないように、
念入りに布テープで遮光を行います。

内側は投影面の邪魔にならないように白の布テープで、
外面は黒の布テープで補強します。

中から見た様子

外から見た様子

2016年8月19日金曜日

プラネタリウムドーム補修 2016/08/19

プラネタリウムドームの天井部分が2年使い回すうちに
いたんできていたので今年度はドーム天井部のみつくり直すことにしました。

前回は薄い板段ボールの内側を白で塗装して投影面にしていましたが、
塗料を塗ることで板段ボールが変形し、組み合わせ時に誤差が出ていました。

それを踏まえて今回は白板段ボールを使い天井部の製作を進めました。
予算の関係で80*80の板段ボールのセットしか買えなかったので、
上部2段は別に切り出して貼り合わせてあります。




ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう④ 2016/08/19

「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう」共同観測キャンペーンの
後半期間で芥川高校天文部が観測を予定していた最終日です。
前半は天候不良に悩まされましたが、後半は全日程で記録を取ることができました。

 画面左下、太陽西側の縁には昨日までと同じく2つのプロミネンスが確認できます。
今日は右上、太陽東側の縁にもプロミネンスが見えています。

2016/8/19 11:17:54 JST EOS60D+CELESTRON8-24ZOOM















左下のプロミネンスをよく見ると二つがつながっているのがわかります。
2016/8/19 11:25:24 JST EOS60D+CELESTRON8-24ZOOM
















右上のプロミネンスを拡大して、撮影。
さらに周辺をトリミングして拡大した写真を見ると、
太陽面の縁に毛羽立ったような様子が確認できる。

2016/8/19 11:27:26 JST EOS60D+CELESTRON8-24ZOOM















3枚目の写真より切り出し
















今回の共同観測キャンペーン期間に芥川高校天文部が
観測を行うのは今日が最後になりますが、共同観測期間は
明日まで続くので好天を祈りたいと思います。

2016年8月18日木曜日

ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう③ 2016/08/18

後半2日目、午前中の曇り空にひやっとしましたが、
お昼過ぎから晴れてきて無事観測できました。

EOS60Dとセレストロンのズームアイピースを使った撮影方法が
安定してきたのでipod touchを使ったコリメートはなしで
全景・拡大ともにEOS60Dで撮影しました。
 
2016/08/18 12:31:34 JST EOS60D+CELESTRON 8-12ZOOM












 


 今日も画面左側に2箇所大きなプロミネンスが確認できます。

2016/08/18 12:33:41 JST EOS60D+CELESTRON 8-12ZOOM















2枚目の写真より切り出し

2016年8月17日水曜日

水星の東方最大離角 2016/08/17

今日は水星が東方最大離角となり太陽から東側に最も離れて見えます。
水星や金星のように地球より内側を回る惑星は、
地球から見ると太陽のそばに見えることが多く観測のチャンスは限られます。

東方最大離角になるときは太陽から最も東側に離れて見えるので、
太陽が西の空に沈んだあと惑星はまだ西の空に見えています。
そのため内惑星を観測するにはこうした東方最大離角の前後か、
反対に太陽から西側に最も離れる西方最大離角の前後を狙う必要があります。

もちろん西方最大離角の場合は東方最大離角とは逆に、
明け方太陽よりも先に上ってくる内惑星を観測することになります。

今日は水星の東方最大離角ということで観測を予定していましたが、
あいにくの曇り空でほとんど星が見えませんでした。
しばらく粘っていると東の空に月が綺麗に見えてきたので、
望遠鏡を出して月の観測を行いました。

一見、満月のようだが、満月は明日














右端の丸い地形が危難の海(Mare Crisium)
















ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう② 2016/08/17

「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう」共同観測キャンペーンの
後半が8月15日から始まりました。
芥川高校天文部は8月17日から19日の3日間で参加します。

前半期間は天候に恵まれず、観測回数が減ってしまいましたが、
後半は3日とも記録を取れるように祈りながら観測開始です。

 観測機材は太陽望遠鏡CORONADOのP.S.Tです。
撮影はipod touchのカメラでコリメート撮影と
Canon EOS60DをTリングで
CELESTORONの8-24ズームアイピースに接続しての間接焦点撮影です。
2016/08/17 12:48:54 JST ipod touch back camera




















画面左側の縁に2箇所、大きなプロミネンスが確認できたので、
その部分を間接焦点撮影でやや拡大して撮影。
左上のプロミネンスはよく見るとループ状になっていることがわかる。

2016/8/17 13:38:27 JST Canon EOS 60D



















2016年8月9日火曜日

伝統的七夕公開観望会 2016/08/09

昨年から芥川高校天文部では伝統的七夕の日に公開観望会を実施しています。
伝統的七夕は旧暦の七夕のため、現在の暦では毎年日付が変わります。
本日も公開観望会を実施しました。

日が暮れると西の空高くには月がかかり、
低いところには西の空へ沈んでいく金星と木星。
今日はこの金星から始まり、多くの惑星が見られます。
水星は金星よりやや高度が高いものの、
実視等級が金星より暗く、今日は確認できませんでした。
夕暮れ、西の空
















南の空には火星と土星が近づきつつあります。
両惑星のそばにはさそりの心臓アンタレスが輝いており、
小さな三角形を描いています。

観望会の人気者、土星




















あたりが暗くなるにつれて、他の星たちもはっきりと見えてきます。
公開観望会も中盤となる8時頃には本日の主役
織姫と彦星をようする夏の大三角形が東の空高くに見えています。

夏の大三角形、上が織姫、右下が彦星















シートに寝そべって、夏の大三角形を見上げたり、
望遠鏡で火星や土星、月や木星を見たり、
それぞれに七夕の夜を楽しんでもらえたようでした。

西の空に沈んでいく月
















参加者は少なめだったものの、天気もよく夏の大三角形だけでなく、
多くの惑星が集まるにぎやかな空を楽しめました。


2016年8月7日日曜日

伝統的七夕公開観望会のお知らせ

芥川高校天文部では昨年から地域の方々にも星を見てもらおうと考え、
伝統的七夕(旧暦の七夕)に合わせて公開の観望会を開催しています。

今年の伝統的七夕は8月9日(火)で、
観望会は芥川高校の屋上で19時から21時まで行います。
会場とスタッフの都合上、定員は40名までとさせていただきます。
定員を超えると参加いただけない場合がございます。
あらかじめご了承ください。

前半は今が見頃の火星や土星を望遠鏡でご覧いただき、
後半には東の空高くに上がってきた七夕の主役、
織姫と彦星を含む夏の大三角形をご覧いただきます。
夜8時、南西の空には月齢6.6の月もあり、にぎやかです。
雨天・曇天時には室内にてプロジェクターを使った星空案内を行います。

高槻市の夜空はやはりそれなりに明るいですが、
ちゃんと見上げれば意外と多くの星が見えています。
望遠鏡があればただ見上げるのとは違った楽しみもあります。
ぜひご参加ください。

直前の追加お知らせですが参加を希望される方は、
下記のアドレスまで、件名を参加希望にして、
お名前(参加希望者全員)と地域をお書きの上ご連絡ください。
akutagawa.astronomy☆gmail.com
(☆の部分を@に変えてください。)
【締め切りは当日の12時までとさせていただきます】

2016年8月5日金曜日

2016年天文部夏合宿 2016/08/03-05

今年はペルセウス座流星群の極大日に参加できない部員が複数いたため、
新月を狙って合宿を実施しました。
今年も滋賀のマキノ高原に行ってきました。

初日は夕方から音はしないものの稲光りが見え観測が危ぶまれましたが、
夜には雷もおさまり十分な間隔をとってから観測を開始できました。

雲もなく南の空から天頂、そして北の空へと続く天の川が
綺麗に見えていました。普段、高槻の空では見られない満天の星空に、
合宿初参加の新部員も歓声をあげていました。
夏の大三角形と天の川
















今回の合宿は流星群のピークに合わせられませんでしたが、
空自体が暗いおかげで初日の夜は20を超える流星を確認できました。
また合宿での観測の醍醐味には一夜で移りゆく星空を楽しめる
という要素もあります。深夜には秋の星座が、朝方には冬の星座も。

アンドロメダ銀河
















秋の星座が上がってくると、双眼鏡を使ってアンドロメダ銀河を見て、
カメラに望遠レンズをつけて撮影を行いました。
双眼鏡ではモヤっと白いものがあるように見えるアンドロメダですが、
カメラで写すと確かに銀河があることがわかります。

満天の星空を楽しんだ初日に対して、二日目は残念ながら
雲が広がり深夜を過ぎても一向に星が見えません。
途中で2時前に撤収組と続行組に分かれ、観測を続けました。
3時頃になってようやく雲間から星が見え始め、
すばるが見えた時には声を抑えた歓声が上がりました。

早朝の空とすばる
















最後はオリオン座が東の空から昇ってくるのを眺めるという
合宿定番の朝を迎えて観測は終了しました。