2015年8月29日土曜日

プラネタリウム実習1 2015/08/28

今年も文化祭でプラネタリウムを投影します。
去年は本番前日にドームが完成したので、
部員もドーム内での練習はほとんどできませんでした。

今年は、文化祭終了後、地学教室で組み立て直したドームが
使えるので本番までに何度かプラネタリウム解説の練習をして、
当日にのぞみたいと思います。

投影機はドームの半球全体に投影できることを優先して、
昨年同様、工作キットの投影機を使用します。
ピンホール式なので大きなドームに投影すると星が
広がってしまいますが、全天に投影される光景は、
平面投影とはまた違った良さがあります。

昨日は実習一回目ということもあり、初歩的なところから。
当日を想定して二人一組でドーム内に入り、
協力して課題をクリアします。

第一課題:北斗七星を見つけ、北極星を探す(方角の確認)
第二課題:春の大曲線を探す
第三課題:夏の星座を探す(さそり座・いて座・夏の大三角)
第四課題:秋の四辺形を探す

目が暗さに慣れるまでは、星座を探すのもなかなか大変です。
順番に一組ずつ課題に挑戦し、すべての班がクリアしたら、次の課題へ。

一通り全天の主だった星座を確認したところで、
今回の実習のメインディッシュ、一組5分の持ち時間で
プラネタリウム解説を行います。

当日は15分で1回の投影を行うので、
この練習は小手調べといったところですが、
初めて解説をする部員もいるのでなかなか悪戦苦闘しながら、
5分間を乗り切りました。



2015年8月28日金曜日

黒点観測 2015/08/28

「ひので衛星と一緒に太陽を観測しよう2015」の共同観測期間中に
芥川高校天文部が実施する黒点観測の最終日です。

天候は快晴。昨日までは時々雲が流れてきては太陽を隠し、
また太陽が出てきて観測をし、という感じでしたが、
今日は一面晴れ渡り酷暑の中の観測となりました。

Vixen ED81Sを使った直焦点撮影。
12:26撮影。














同じく直焦点撮影したものを、
トリミングで拡大。12:25撮影。
















Vixen ED81Sに接眼レンズ20mmをつけての関節焦点撮影。
12:43撮影。
周りが明るすぎてディスプレイの確認が困難でした。
ピントの調節がが甘いようです。














共同観測期間中に太陽望遠鏡を使った撮影も
多少、技術が向上しました。
P.S.Tは小型でVixen ED81Sのように一眼レフを接続できないため、
携帯などを接眼部にあてて直接撮るしかない状況で、
最初は真っ赤になるだけでしたが、太陽表面の様子や、
プロミネンスの様子もなんとか写るようになりました。

Coronado P.S.TとiPod touchで12:10に撮影。
太陽北東部に巨大なプロミネンスが発生しています。




















同じく12:11に撮影。
ここ数日観測してきた黒点、活動領域NOAA12403は
太陽南西部の縁に近づいてきています。
太陽望遠鏡の画像では黒点のあたりが白く見えています。





































2015年8月27日木曜日

黒点観測 2015/08/27

今日も黒点観測日和です。

黒点群NOAA12403は随分西の縁に近づいてきました。
「ひのでと一緒に太陽を観測しよう」のグループメールで届いた話しによると、
大きな太陽フレアを起こすかもしれないということで、
太陽研究者間で警戒されているようです。


13:14撮影。
Vixen ED81Sに10mmの接眼レンズをつけて関節焦点撮影。
南西部の黒点群。
フリップミラーの直角側に接続したため、
左右のみ反転した裏像になっている。
















12:26撮影
太陽望遠鏡を使って撮影。
Coronado P.S.T は倒立像で太陽が見えるため、
左右上下が逆転している。
太陽表面左上に南西部の黒点群、
太陽の縁左下に北西部のプロミネンスが見える。





















12:48撮影
南東の縁に明るいプロミネンス。
肉眼では構造がもっとはっきりと確認できる。


2015年8月26日水曜日

黒点観測 2015/08/26

天気は晴れ、雲は西から天頂にかけて流れてきている。
太陽は雲に隠れたり、出たり。
様子を見ながら黒点の写真を撮り、
太陽望遠鏡でプロミネンスの様子を確認しました。
太陽望遠鏡は一眼を接続しての撮影ができないので、
ipod touchで接眼レンズから撮影。
肉眼で見た方がかなり鮮明に見えているので、
なんとなく様子を伝える程度にしかならないのが残念です。

Vixen ED81S
接眼レンズ20mmをつけての関節焦点撮影。
少し雲がかぶってきています。














Coronado P.S.Tの接眼レンズから直接撮影。
大きな黒点群と対角側の縁に活発な反応が見られました。

2015年8月25日火曜日

文化祭に向けて 2015/08/25

ミーティングを実施。
議題は伝統的七夕観望会の反省点と改善点、
今年の文化祭の展示企画についての2点。

文化祭に向けて作成するのは看板、惑星モビール、
活動中の天文写真、ポスター等。

プラネタリウムドーム内での投影は1時間3投影で、
毎時0-15分、20-35分、40-55分を予定しています。

さらに今年はドーム外にも平面投影型の投影機を使って、
星を映しだそうかと考えています。

<本日の一枚>
ドーム外での使用を考えている投影機は原盤がいくつかあり、
投影内容を変更できるので、何を投影するか思案中です。
現在候補に挙がっているのは四季の星座。

投影イメージ。冬。

2015年8月20日木曜日

伝統的七夕観望会 2015/08/20

あいにくの天候でしたが、地域の保育園や小学校の児童をはじめ
十数名に参加していただきました。

不幸中の幸いで、雨は降っていなかったため、
望遠鏡や双眼鏡を屋上にセッティングして本番に臨みました。

こどもたちは日頃見ることのできない機材に興味津々。
好奇心旺盛なこどもたちは自分の手で機材を
動かしたくてしょうがないといった様子でした。
こういうこどもたちがその気持ちを忘れずに大きくなって
天文愛好家の裾野がもっと広がっていくといいですね。

残念ながら星はひとつも見えていなかったので、
屋上から小さく見えるmeijiの看板を望遠鏡で見たり、
望遠鏡につないだカメラで写真を撮ったりしました。

そのあとは、プロジェクターを使って部員たちがかわるがわる、
各方角に見えている星座を簡単に説明していきます。
こどもたちには少し難しいお話もありましたが、
質問などにも答えながら一通り解説をしていきました。

今日の星空案内のあとは、もう一度屋上へ出て
機材を触っていましたが、しばらくすると雨がぽつぽつと。
初の公開観望会はそこで予定より1時間ほど早くお開きとなりました。

実際の星を望遠鏡で見てもらえなかったのは残念でしたが、
参加した方々が楽しんでくれていて何よりでした。

2015年8月18日火曜日

公開観望会準備 2015/08/18

あと2日にせまった観望会に向けて
機材の最終チェックと屋上へ続く階段やフロアの掃除。

掃除をしている間に少し雲が晴れてきて、
太陽が見え始めたので太陽望遠鏡を出して観察。
右下に大きなプロミネンスが見えていました。
Coronado P.S.Tは一眼レフによる直焦点撮影ができないので、
ipod touch のカメラで撮影してみました。
これまで昼間の黒点観測ではうまくいっていなかった
撮影方法ですが、今回は撮影に成功しました。

その後、雲に隠れていた月も姿を現し、
いっとき掃除の手を休めて青い空に浮かぶ月を眺めていました。

掃除を終える頃には、一番星や他の明るい星も姿を見せ始め、
順調に天候が回復するかと思われましたが、
その後雲が増え始めISSの通過予報時刻の頃にはすっかり曇り空でした。
公開観望会当日用に準備していたプラネタリウムを
壁面に投影して当日の曇りプログラムを想定した星座の確認をして
今日の活動は終了。

<本日の一枚>

2015年8月14日金曜日

ペルセウス座流星群観測合宿 2015/08/12-14

今年の合宿はペルセウス座流星群の極大にあわせて実施しました。
しかし、初日は雷雨に見舞われ、観測できず。
2日目こそはとチャンスを待ちます。
夕方ごろに一時晴れ間が見えていましたが、
しばらくするとまた雲が広がり始めました。

この日は、前顧問の先生にも合流していただいたので、
簡単に新入部員らとの顔合わせもすませ、
観測開始予定時刻の9時、またも雨。
天候の回復を待ちながら待機すること一時間余り、
雨が上がったので外に出て空を見上げると宿の向こう側に星空が。

さっそく機材をもって近くの空き地に移動。
方角は事前に調べていましたが、最初のうちは雲の切れ間が小さく、
星は見えるものの星座の形を見つけ出すのは難しい状態でした。

それでも晴れ間から見える空は普段の観測地に比べると格段に暗く、
前日にまったく星が見れなかったこともあり、
部員はにわかに活気づいていました。

10時37分頃、この合宿最初の流星が見えました。
空の開けているエリアが少なかったおかげで、
みんなそちらを見ていたのは幸運でした。
明るさは-1等級以上、-2等級程度あったかもしれません。
流星痕も残っていました。

その後も、全天が晴れることはありませんでしたが、
次第に大きな晴れ間も出てくるようになり、秋の四辺形や
夏の大三角、天の川なども見られるようになりました。

晴れ間を追いかけながらの流星観測になりましたが、
思ったより多くの流星を観測できました。

最後の方はぱらぱらと雨が降り始めました。
不思議なことに雨が降っているのに、見上げると星が見えています。
お天気雨のようなものかと思いつつ、しばらくは様子を見ていましたが、
次第に雨脚が強まってきたのでこの日の観測はこれで終了となりました。

天候には恵まれませんでしたが、2日目の天気予報も
その翌日昼間ではずっと雨だったことを思えば、
数時間とはいえ晴れ間がところどころに広がり流星観測ができたことは
幸運だったかもしれません。
流星痕が残るような流星も最初のもののほかにもあり、
この条件下での観測としては十分満足できる結果に思われます。


<合宿の写真>
雲の流れが早く、写真撮影には厳しい条件でしたが、
普段の観測地では撮影できない天の川が撮影できてよかったです。

秋の四辺形とアンドロメダ銀河

織姫と彦星

夏の大三角と天の川

2015年8月5日水曜日

赤い稲妻 2015/8/4

夜間観測は雲が多く、あまり星を見れませんでした。
時々雲の隙間から姿をあらわす土星やアークトゥルス、
夏の大三角やこと座のダブルダブルなどを望遠鏡で追いかけては、
雲に隠れの繰り返し。

最終的には雷が光始めたので屋内に退避。
しばらく様子をみて落ち着いたところで昨夜は解散になりました。

退避前にレリーズでシャッターを押したままロックしておいたので、
撤収前に回収したカメラには何枚か雷が写っていました。



2015年8月4日火曜日

黒点写真とX線画像の比較 2015/8/4

7/31の観測時に撮影した黒点写真と公開された
ひので衛星のX線画像を比較してみました。

7月31日に撮影した黒点写真














ひので衛星のX線画像















今回特に着目したのはプレ観測期間中ひので衛星が
フォーカスモードで観測していた活動領域NOAA 12390です。


撮影した黒点画像のNOAA 12390

X線画像のNOAA 12390





































可視光で観測した12390は黒点が2つのペアになっています。
同じ領域のX線画像を見ると二つの黒点を結ぶように、
明るいループが見られます。

この領域については可視光画像とX線画像の対応関係が
はっきりしているように見えます。

その他の活動領域について
12389は可視光画像でははっきりと姿が認められなかったため、
番号をふっていませんが、X線画像では活発な動きが見られます。

X線画像のNOAA 12389


















12393でも12390ほどはっきりはしていませんが、
黒点のペアに対応したループがX線画像に写っています。
撮影した黒点画像のNOAA 12393


















X線画像のNOAA 12393






















12394は黒点画像では一番はっきりとした黒点が写っていますが、
X線画像ではあまり活発な活動は見られないようです。




2015年8月1日土曜日

プレ観測 2015/7/31

昨日の昼間は黒点の観測も行っていました。
プレ観測期間中に黒点観測を実施できるのが、
昨日しかなく1日分しか記録をとれませんでしたが、
本観測期間はちょうど夏休み明け短縮授業期間なので、
そちらに期待しようと思います。

炎天下の中、機材をセッティング。
あっという間に機材が熱くなっていくなか、
黒点のスケッチや写真の撮影、
Hα太陽望遠鏡を使ってのプロミネンスの確認を行いました。

普段、芥川高校天文部は活動記録用に写真を撮っても、
画像処理までは行わないので全て手探り状態ですが、
黒点を見やすいように画像処理を施し、
活動領域の番号を振りました。

<本日の一枚>
2015/7/31 12:39撮影