2015年7月31日金曜日

Blue Moon 2015/7/31

7月もいよいよ今日で最後。
ですが天文部の夏の観測はまだまだこれからです。

今日の月は「ブルームーン」ということで、
ネット上でも沢山記事が出ていますが、
今日の月が実際青く見えるということではありません。

では何を意味しているのかというとひと月に2度見える満月の
2度目を指していると言われています。
実はこの意味合いも元は誤用から始まったようなのですが、
いずれにせよこういう機会に普段なかなか空をみる機会のない人が、
夜空を見上げてくれるなら天文愛好家にとっては嬉しい限りです。

<本日の一枚>
望遠鏡を通してipod touchで撮影
機種によって撮りやすさは違ってきますが、
最近の携帯のカメラでも同じように撮れます。

2015年7月30日木曜日

8月20日伝統的七夕観望会のお知らせ

今年の伝統的七夕は8月20日です。
そもそも伝統的七夕とはどういうものでしょうか。

国立天文台のHPにはこのように書かれています。
もともと七夕の行事は、7月7日といっても現在使われている暦ではなく、
旧暦など太陰太陽暦の7月7日に行われていました。
これは、月齢およそ6の月が南西の空に輝く夏の夜になります。
現在の暦での7月7日は、たいてい梅雨のさなかで、なかなか星も見られません。
そこで国立天文台では2001年から「伝統的七夕」の日を
広く報じていくことにしました。」

また8月20日前後は「伝統的七夕ライトダウン2015」キャンペーンが
実施されており、「明かりをけして星をみよう」をスローガンに
全国的な消灯・分灯を呼びかけています。

芥川高校天文部はこの機会に少しでも多くの人に星空を
見上げてもらいたいと思っています。
そこで、8月20日の夜19時から21時にかけて
芥川高校の屋上で「伝統的七夕観望会」を実施し、
地域の皆さまに公開しようと考えております。

=追記(2015/7/31)=
地域住民の参加は自由ですが、参加申込をお願いいたします。
参加申し込みは8月14日(金)までに電話(072-689-0109)、
FAX(072-689-3528)または、電子メール(z-akutagawaアットsbox.osaka-c.ed.jp)により
以下の内容をお知らせください。※電子メールは「アット」を半角@に変えてください。
(1)お名前 (2)年齢または学年  (3)連絡先
なお、小学生以下のお子さんの参加については保護者同伴でお願いいたします。

※ポスターも参加申し込み方法を追記したものに変更しました。



2015年7月21日火曜日

silhouette 2015/7/21

昼間は久々に太陽の観測を行いました。
投影板を使って黒点の観測と太陽望遠鏡でプロミネンスの様子を確認。
8月後半には「ひので衛星と一緒に太陽を観測しよう」の観測期間があるので、
それに向けた練習の一環です。

夜の観測は雲が多く安定しない空模様でしたが、
雲の隙間からのぞく空の深い青、
ところどころに輝く星。
薄衣をまとったような月が姿を見せたり隠したり。

さて、お月さまを双眼鏡でのぞいてみると、
光っていない側も見えています。
これは地球照といって、地球で反射した太陽光が月面を照らしているのです。
写真に写すと一層はっきりとします。

今日の観測は雲が多めだったこともあり、
観測風景を写真で撮る、というのがちょっとした流行りに。
望遠鏡と一緒に切り抜かれた影絵はなかなかいい雰囲気です。

<本日の一枚>


2015年7月20日月曜日

8月の観測予定

8月の観測予定
8月7(金) 合宿打ち合わせ+観測会

8月12日(水)〜14日(金)合宿 ペルセウス座流星群

8月20日(木)伝統的七夕観望会…現在、地域公開に向けて調整中

8月24日(月)から8月28日(金) 黒点観測
      「ひので衛星と一緒に太陽を観測しよう2015」観測期間


2015年7月14日火曜日

ニュー・ホライズンズの長旅 2015/07/14

2006年に打ち上げられた無人探査機ニュー・ホライズンズ。
その旅の目的は冥王星を含む太陽系外縁天体の探査。
今日、ついに冥王星に最接近を果たしました。

最接近時のデータが地球に届くにはまだしばらくかかりますが、
すでに接近の途中で撮られた写真が多数公開されています。

天文図鑑などでこのような冥王星の図をご覧になったことのある方も
多いかと思いますが、ニュー・ホライズンズの活躍により、
これまで以上に冥王星の本当の姿が明らかになりつつあります。
ネコ・パブリッシング『宇宙大図鑑』より

















NASAの冥王星ミッションHPより





















こうしてまた一つ人類は宇宙について新たなことを知りました。
その一つを明らかにするために、どれだけの人たちの努力が、
苦労が、挫折が、そして諦めずに歩み続けた道のりがあるのか。
そんなことを考えると、ますますこの宇宙の広大さを思い知らされる気がします。

2015年7月10日金曜日

星空案内の練習

今日は金星の最大光度ということで、金星をメインに観測予定でしたが、
観測会開始時刻の7時には空がほとんど雲に覆われている状態。
しばらくは機材をセッティングしながら様子を見ましたが、
雲が晴れる気配はなし。
地学教室に戻りプラネタリウムで星空案内の練習をすることに。

使うのは去年の文化祭で作成したプラネタリウムドームと、
市販の工作キットの投影機。
地学教室にはホームスター・クラシックと原盤数種もありますが、
半球のドーム全体に星を投影できる工作キットの方が、
実際の空に近い投影状況になるので、文化祭でもこちらを使う予定です。

文化祭当日は部員が案内役として二人一組でドーム内に入るので、
本番を想定して二人ずつ練習を行いました。
投影する星空は、今日の8時の星空。今日は日周運動なしの固定投影です。

まずはドーム内に入って、方角の確認。
今の時期、南の空には夏の天の川とさそり座、いて座といった
夏の星座の代名詞が見えています。
大阪の夜空は明るく、実際に天の川を見ることはできませんが、
街中ではなかなか見ることのできない星々を見られるのも、
プラネタリウムのよさです。

方角を確認したら、東西南北それぞれにどんな星座が見えているかを、
確かめていきます。実際の空では観測会の時によく見ている星座でも、
プラネタリウムだと慣れないうちはなかなか見つけられないことも。
ドームと実際の空のスケール感の違い、あるいは見えている星の数の違い。
そういった部分に慣れることが練習の第一歩。

一組10〜15分程度の練習を一通り終えたところで、今日の活動は終了。
帰りには少し空が晴れてきていたので、
ドーム内で確認した星座を実際の空で探してから解散しました。

<本日の一枚>
沸き立つ雲。光と影。

2015年7月7日火曜日

七夕に想い巡らせ

織姫と彦星。織女と牽牛。ベガとアルタイル。
七夕の夜にはひときわ注目を集める2つの一等星。

中国の古い言い伝えでは、この二人はとても働き者でしたが、
結婚すると毎日遊んで暮らすようになってしまいました。
これに怒った天帝が二人を天の川の両岸に引き離してしまいます。
二人は悲しみに暮れる毎日で、仕事も手につきません。
そこで天帝は年に一度、7月7日に二人を会わせると約束をしました。

そんな七夕の夜ですが、残念ながら天気が悪いこと多いです。
雨が降ると、天の川の水かさが増してしまい、渡ることができません。
でもご心配なく、そんなときはかささぎがやってきて、
橋渡しをしてくれるそうです。

七夕の物語、実は様々なバリエーションがあるようで、
地域によってはこのかささぎの役割が違うこともあるそうです。
星を見られない七夕の夜には、そんな物語を紐解きながら、
雲の向こうの再会に想いを馳せるのもいいかもしれません。

さて、少し見方を変えてみましょう。
ベガとアルタイル、どちらもA型に分類される星でその寿命は
およそ10億年とも言われています。
だとすると私たちにとっては長い1年という時間も、
織姫と彦星にとってはとても短い時間なのかもしれません。

夏の夜空を彩る一等星をめぐる物語はまだまだ語りつくせぬほど。
次はどんなお話に巡り会えるでしょうか。

2015年7月6日月曜日

今後の活動予定

もうすぐ期末考査も終了、週末にはテスト明け初観測もあります。
以下、7月の活動予定。

7月10日(金) 観測会  金星最大光度
7月21日(火) 観測会  月の距離が最遠
7月31日(金) 観測会  満月

ちなみに8月前半の活動予定は…
8月7(金) 合宿打ち合わせ+観測会
8月12日(水)〜14日(金)合宿 ペルセウス座流星群

8月後半には昨年も参加した「ひのでと一緒に観測しよう」の
共同観測も予定しています。