2014年10月8日水曜日

皆既月食観測会 2014/10/08

本日は皆既月食観測会を実施しました。
食の最大が19:54と時間的にも観測しやすく、
天候にも恵まれたため、好条件な皆既月食となりました。

あいにく芥川高校では明後日から二学期中間考査ということもあり、
大々的に呼びかけての観望会は実施できませんでしたが、
残って試験勉強をしていた生徒や先生方も様子を見に来られ、
賑やかな皆既月食観測会となりました。

目に見えて月が欠けていく様子は、
その仕組みがわかっていても、やはり不思議なもの。
皆、口々に驚きの声をあげながら、月を眺めていました。

双眼鏡や望遠鏡も用意していたので、
いろいろな方法で月を見てもらうことが出来ました。
特に接眼レンズでのぞいた時に、視野いっぱいに月が見えるように
セッティングした反射望遠鏡では、影のラインが進んでいく様子を
克明に観察することができ、肉眼以上に変化の早さを実感出来ました。

部員たちは国立天文台の「皆既月食を観察しよう 2014」キャンペーンに
参加するために記録用紙を片手に、機材の調整や写真の撮影を行いました。

今回の写真はカメラ2台体制で撮影し、固定撮影と直焦点撮影を行いました。
固定撮影では月が動きながら変化していく様子をとらえ、後で比較明合成をして
1枚の写真に月の移動・変化の様子をおさめるのがねらい。
直焦点撮影は月の近くにある天王星を一緒に写真におさめるのがねらいです。
出来栄えのほどは、実際の写真をご覧ください。

<本日の写真>
















月が徐々に欠けていく。


















地球の影に入っても、月は真っ暗にはなりません。
一般に皆既月食の色は赤銅色と言われますが、
実際の色はその時の大気の状況などによって変化します。

















撮影中に偶然、月の前を飛行機が横切りました。

















直焦点法で撮影。右上の点が天王星。
天王星の実視等級は5.7等と暗い惑星ですが、
皆既中は50×7の双眼鏡でも確認できました。