2014年9月26日金曜日

ヘルクレス座は何処に?  2014/9/26

芥川高校天文部は今年度、折りをみて一般生徒も
参加可能な観望会を実施していますが、今回は通常の部内観望会です。
放課後、文化祭で使ったドームを部室内に再建。
その後、日が落ちるのを待ってから観望会に移りました。

まず望遠鏡に導入したのはアンタレスと火星。
どちらも赤い星として知られている星を二班に分かれて導入。
現在、この二つはとても接近していて視野5°以内におさまっています。

アンタレスはギリシャ語で「火星に対抗するもの」の意。
この二つが夜空に並ぶとその名の通りまるで赤さを競い合っているよう。

望遠鏡2台で同時にそれぞれを導入したので、順番に見比べてみました。
・火星は面積を持って見えるが、アンタレスは点状。
・火星は瞬かないが、アンタレスはちかちかと 瞬く。
・色は火星の赤はどちらかというとオレンジっぽく、
 アンタレスの方が赤のイメージに近い。

その後、土星やアルクトゥルスなどを導入して観察した後、
天文部内でカエルと呼ばれている星座を探すことに。
この星座、本当は有名な英雄なのですが、明るい星が少なく、
芥川周辺で見るのはなかなか大変です。

そこで道しるべになるのが、夏の大三角の一角こと座と
うしかい座のそばで輝くかんむり座。
かんむり座はα星のゲンマが2等星でその他はそれほど明るくありませんが、
形が整っていて双眼鏡で見ると本当に冠のようです。

この二つの星座の間にあるのが通称「カエル」ことヘルクレス座です。
この呼び名はある星図を見た部員がカエルに見えると言ったことから。
この方法ならヘルクレス座を直接探すのが難しい 明るい場所でも、
おおまかな位置をつかむことができます。

<本日の写真>
ドーム内に投影された夏の大三角















実際の空で撮った夏の大三角
望遠鏡に載せたカメラで撮影
ちょっと失敗してこと座が切れてしまっています
や座やいるか座も写っています







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