2014年8月12日火曜日

ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう【比較編】

7月21日から26日にかけて行われたひので衛星の共同観測期間に
芥川高校天文部も黒点の観測を行いました。
当日の様子は「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう 2014/7/24」で紹介しています。

7月24日に行った観測で撮影した太陽の画像は、
「7月24日の黒点観測追加情報」にアップしてあります。

合宿をはさんでしばらく期間があいてしまいましたが、
本日の活動でひので衛星のX線画像と芥川高校天文部の黒点写真の比較を行いました。

まずひので衛星のX線画像がこちら。
 













X線(ひので/X線望遠鏡)『国立天文台/JAXA 提供』


次に芥川高校天文部の黒点写真がこちら。
07/24/14/14:05 撮影。














今回はPhotoshop touchを利用して、70%程度に透過した黒点写真を
ひので衛星のX線画像に重ねる方法で2つの画像を比較しました。

まず2つの写真をそれぞれ別のレイヤーに読み込み、
黒点写真の背景部分を選択削除。
黒点写真の透過率を70%にして、下層レイヤーのX線画像が見えるように。
この状態で太陽の大きさをそろえて、黒点写真を回転させて、
向きを揃えます。最後に、黒点写真の見え方を微調整して終了。

初めて使うツールだったので本日参加していた部員がそれぞれ、
操作を練習して、最終的にできたのがこちらの画像。
 
<この画像から読み取れたこと>
X線画像で一番大きな反応が見られる部分は黒点写真の最大の黒点と一致。
その下に2つも黒点写真の黒点群との一致が見られる。
X線画像中央部の黒い部分は黒点写真では特に変化なし。
X線画像では右下に2つ大きな反応が見られるが、
黒点写真で判別できる黒点は1つだけ。外側のものと場所は一致している。
全体として、黒点写真はひので衛星の画像よりも1時間ほど遅れて撮影しているので、
その分、東から西への移動が見られる。


最後に基本に立ち返って、黒点相対数を計算。















黒点群4、黒点数(左上から4、3、2、1、計10)
黒点相対数R=k(4*10+10)=50


これにて本日の活動終了。
芥川高校天文部の活動は観測というよりは観望会よりなことが多いので、
こうした活動に参加することで少しずつスキルを高めていければと思います。









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